論文を丁寧に読む
ひとつの論文を丁寧に読んでいく日記です。論文ジャンルは医学系です。
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ボリコナゾールの第III相試験-要約-
ボリコナゾールは広域スペクトルの抗真菌薬である。カンジダ属を含めた真菌感染症に治療適応がある。生体内で、酵母のボリコナゾールへの感受性に関する論文は多くみられるが、ボリコナゾール治療を受けている患者から分離された酵母感受性を調べた論文は少ない。
Activity of voriconazole, itraconazole, fluconazole and amphotericin B in vitro against 1763 yeasts from 472 patients in the voriconazole phase III clinical studies
Int J antibmicrobial agents2008; 32; 511-514
http://dx.doi.org/10.1016/j.ijantimicag.2008.05.023
abstract
このin vitro (体外での)研究の目的は(i)標準の抗真菌薬であるフルコナゾール(FLCZ)、イトラコナゾール(ITCZ)、アンホテリシンB(AMP-B)と比較してボリコナゾール(VRCZ)の感受性を調べること (ii)治療中のボリコナゾール耐性をモニターすること (iii)Candida属に対するVRCZの感受性分断点(susceptibility breakpoint)を確立すること。
1763分離酵母の感受性を調べた。これらの分離酵母は22の種、7つの属から成り立っていた。検査法はClinical and Labolatory Standards Institute (CLSI) M27-A2 (microdilution format)( Clinical and Labolatory Standards Institute.reference method for broth dilution antifungal susceptibility testing of yeast. 2nd ed. Approved standard. M27-A2. Villanova, PA: CLSI; 2002.) Candida属が97.1%と大半を占め、次いでTrichosporon属 (1.1%)、Criptococcus neoformans (1.0%)であった。由来検体は、血液/カテーテルが72.0%、食道/口咽頭(11.3%)であった。VRCZ、FLCZ、ITCZ、AMP-BのMIC90値(minimum inhibitory concentration; 最小阻止濃度)はそれぞれ1.0, 2.0, 64, 1.0μg/mLであった。VRCZのMICはFLCZ(r=0.91)、ITCZ(r=0.90)のMICと相関を示した。
109の分離株(6.2%)がVRCZのMIC≥4.0μg/mLであった。それらはC.albicans, C.glabrata, C.tropicalisでありITCZに対して耐性であった(もっとも耐性がひどかったのはFLCZであった)。22人の患者からAMP-BのMIC≥2.0μg/mLの分離株が認められ(range 2.0-16.0μg/mL)、これらは2つ以上のトリアゾール系真菌薬に対して交差耐性であった。VRCZ耐性株の患者34人はVRCZ治療で56%が反応を示し、VRCZ感受性株の患者261人で71%の反応を示した。23人のVRCZ治療を受けた患者は最初からVRCZ耐性株を持っており、8人が治療中にVRCZ耐性に変化し、3人が治療中に病原体がVRCZ耐性のCandida.spへ変わった。
VRCZのMICはFLCZとITCZのMICと相関し、臨床効果の予測因子になるかもしれない。
VRCZ(ブイフェンド®),ITCZ(イトリゾール®),FLCZ(ジフルカン®),AMP-B(ファンガード®),L-AMP(アンビゾーム®)







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Activity of voriconazole, itraconazole, fluconazole and amphotericin B in vitro against 1763 yeasts from 472 patients in the voriconazole phase III clinical studies
Int J antibmicrobial agents2008; 32; 511-514
http://dx.doi.org/10.1016/j.ijantimicag.2008.05.023
abstract
このin vitro (体外での)研究の目的は(i)標準の抗真菌薬であるフルコナゾール(FLCZ)、イトラコナゾール(ITCZ)、アンホテリシンB(AMP-B)と比較してボリコナゾール(VRCZ)の感受性を調べること (ii)治療中のボリコナゾール耐性をモニターすること (iii)Candida属に対するVRCZの感受性分断点(susceptibility breakpoint)を確立すること。
1763分離酵母の感受性を調べた。これらの分離酵母は22の種、7つの属から成り立っていた。検査法はClinical and Labolatory Standards Institute (CLSI) M27-A2 (microdilution format)( Clinical and Labolatory Standards Institute.reference method for broth dilution antifungal susceptibility testing of yeast. 2nd ed. Approved standard. M27-A2. Villanova, PA: CLSI; 2002.) Candida属が97.1%と大半を占め、次いでTrichosporon属 (1.1%)、Criptococcus neoformans (1.0%)であった。由来検体は、血液/カテーテルが72.0%、食道/口咽頭(11.3%)であった。VRCZ、FLCZ、ITCZ、AMP-BのMIC90値(minimum inhibitory concentration; 最小阻止濃度)はそれぞれ1.0, 2.0, 64, 1.0μg/mLであった。VRCZのMICはFLCZ(r=0.91)、ITCZ(r=0.90)のMICと相関を示した。
109の分離株(6.2%)がVRCZのMIC≥4.0μg/mLであった。それらはC.albicans, C.glabrata, C.tropicalisでありITCZに対して耐性であった(もっとも耐性がひどかったのはFLCZであった)。22人の患者からAMP-BのMIC≥2.0μg/mLの分離株が認められ(range 2.0-16.0μg/mL)、これらは2つ以上のトリアゾール系真菌薬に対して交差耐性であった。VRCZ耐性株の患者34人はVRCZ治療で56%が反応を示し、VRCZ感受性株の患者261人で71%の反応を示した。23人のVRCZ治療を受けた患者は最初からVRCZ耐性株を持っており、8人が治療中にVRCZ耐性に変化し、3人が治療中に病原体がVRCZ耐性のCandida.spへ変わった。
VRCZのMICはFLCZとITCZのMICと相関し、臨床効果の予測因子になるかもしれない。
VRCZ(ブイフェンド®),ITCZ(イトリゾール®),FLCZ(ジフルカン®),AMP-B(ファンガード®),L-AMP(アンビゾーム®)




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Topic : 薬・医者・病院等 - Genre : Mental/Health
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